Mac で Flashtool を使ってダウングレード
Xperia mini (ST15i) の firmware を .62 にアップグレードした後、いわゆるバックキー連打病というのが悪化して、もうほとんど使い物にならなくなってしまった。回避するには root を取って修正のスクリプトを実行するしかないが、root を取るには .62 より前の firmware じゃないといけない。
ということでダウングレードする必要があるのだが、うちには Mac しかないし、検索するとみんな Windows でやっているみたいで(Mac の人は VMWare 上の Windows なんかでやっている)、Mac OSX でできないかいろいろ試したらできた(0.8.6)ので、手順を簡単に書いておく。
参考
- Flashtool
- Mac で PaSoRi
- MacPorts
- LinuxでXperia X10を2.3に(FlashTool)
- Xperia 2011 Easy Rooting Toolkit (xda developers)
- Sony Ericsson Xperia mini(ST15i) 俺の基地
- ソニエリmini(S51SE) ホームキー連打病・解決編
準備
ライブラリ (libusb)
libusb が必要だそうなのでそれをインストールする。MacPortsでインストールした。
- MacPorts が入ってない場合はインストールして以下のコマンドで libusb をインストール
$ sudo port install libusb
- 環境変数を設定
$ export JAVA_HOME=/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/1.6.0/Home $ export DYLD_FALLBACK_LIBRARY_PATH=/opt/local/lib
Android SDK
(Flashtool のアーカイブに adb.mac とか入ってるからいらないかもしれないが、root を取るのに必要なので入れておく。)
- Android SDK をダウンロード
- platform-tools をインストール
- path を設定する
$ export PATH=$PATH:/path/to/android-sdk-linux/platform-tools
何度も実行することが考えられるなら、環境変数は .bash_profile とかに保存しておけばいいかな。
Flashtool
- Flashtool と updates をダウンロード
- Flashtool と updates を解凍し、updates のファイルで上書き
ここまでやってコマンドラインから Flashtool を実行すると (ダブルクリックでもいい) Flashtool が立ち上がる。あとは、いろいろなサイトに書いてあるように、Flash を選択して firmware を指定(ST15i_4.0.2.A.0.42_(1249-6227).ftf というのを使った)、電源を落とした Xperia のボリュームダウンボタンを押しながら USB 接続する。
root
- Easy Rooting Toolkit と Rooting script for MAC OSX をダウンロード
- Xperia で USB デバッグモードを有効にする (設定 > アプリケーション > 開発)
- USB 接続
- runme.sh を実行
連打病の修正
- Xperia に GScript Lite をインストール
- 以下の内容でスクリプトファイルを作成し、SD の gscript フォルダに保存
dev=/sys/devices/platform/spi_qsd.0/spi0.0 fw=touch_smultron_sony.hex cyttsp_fwloader -dev $dev -fw /system/etc/firmware/$fw -verify_only sleep 5 reboot -p
- GScript を起動して、保存したスクリプトを実行 (電源が落ちる)
- 電源を入れる
最初に実行した時は、何故か起動後もまだバックキーが連打される状態だったけど、もう一度スクリプトを実行したら直った。それと、スクリプトを実行すると stderr と出るが、気にしなくてもいいみたい。そして、また発症したら、またスクリプトを走らす必要があるそうだ。。 ICS で治るといいが…。